6月13日は日本でフィッシング詐欺が初摘発された日

みなさんは「フィッシング詐欺」というのをご存知でしょうか。今日6月13日は、日本で初めてとなる「フィッシング詐欺の逮捕者が出た日」です。
6月13日にフィッシング詐欺で逮捕
14年前の2005年6月13日、フィッシング詐欺を行ったとして、大阪市の会社員42歳の男が警視庁に逮捕されました。
この男は、同年2月に「Yahoo!JAPAN」のトップページに似た偽サイト「Yafoo!JAPAN」をつくって、「Yahoo!」と勘違いしたユーザーのIDやパスワードを不正に入手。その入手した個人情報を利用し、本物の「Yahoo!」にアクセスしてメールを盗み見ました。
このように、本物のサイトに似たサイトを作り、フィッシング詐欺をして逮捕されたのは、国内初でした。
この男はフィッシング詐欺のほかにも、Yahoo!から著作権を侵害しているとして、被害届も出されました。
フィッシング詐欺とは
フィッシング詐欺とは、インターネットユーザーから、以下のような価値のある情報
- ユーザー名
- パスワード
- クレジットカード情報等
を奪うために行われる行為のことです。主に、webサイト、なりすましのEメールで行われることが多いそうです。
フィッシング詐欺は、昔は主にアメリカで行われていたようです。アメリカでは、フィッシングサイトに10万ドルもの大金を振り込んでしまった被害者もいるそうです。イギリスでは、フィッシング詐欺の被害件数は2003年には1か月で約280件だったのが、翌年2004年には1か月で約22万件にまで増えたそうです。
そして日本でも2004年12月に初の被害が確認されました。そして2005年に初の逮捕者がでました。
日本でのフィッシング詐欺の例
日本で行われたフィッシング詐欺の被害例を一部ご紹介します。
- 2005年11月:千葉銀行を騙り各企業にCD-Rを郵送し、それをパソコンへ入れるとフィッシングサイトに勝手にアクセスし、お金をだまし取られる被害
- 2012年10月:大手銀行のネットバンキングサービスを開くと偽のログイン画面が開き、そこに暗証番号を入力すると、不正に預金が引き出される被害
- 2018年6月:電子メール「Office 365」を使用してメールを送ったところ、「メールが送れませんでした」と英文で書かれたメールが来て、そこに書かれたURLを開くと、偽のログイン画面が開き、IDやパスワードを入力すると、それを使用され、外部へメールが転送される被害
- 2019年6月:ゆうちょ銀行を騙った偽のメールを送り付け、そこに書かれたURLを開くと、合言葉やお客様番号を入力する画面が表示され、入力すると情報がとられる被害
日本では、この他にもフィッシング詐欺の被害が多数あり、被害件数は2014年上半期が約41万だったのに対し、4年後の2018年には約290万となっています。この数字から、被害が爆発的に拡大していることが分かります。
フィッシング被害に遭わないために
被害が拡大しているフィッシング詐欺ですが、フィッシング詐欺に遭ってしまうと、自分の財産を失ったり、プライベートな情報が流出してしまう可能性があります。
しかも、フィッシング詐欺を行う人たちは、巧妙な手口を使ってくるのでなかなか気付くことができずに、被害や詐欺に遭ってしまうことが多いそうです。
下記のようなフィッシングサイトやフィッシングメールのポイントを知って、詐欺に遭わないようにしましょう。
- 送られてきたURLが正規のものか確認する
- 不審なメールは正規の会社から来たものか電話で問い合わせる
- セキュリティソフトを使用する
- 不自然な文章がないか確認する
- おかしい日本語で書かれていないか確認する
- 金融機関はメールでは口座番号や暗証番号を聞いてくることはない
まとめ
フィッシングサイトやメールには、先ほど挙げた以外にも注意する点はたくさんあります。メールやサイトを開くときはもちろん、スマートフォンでアプリを使うときは、常に細心の注意をし心がけて、少しでも怪しいと思ったら利用を即座に中止しましょう。
最近はwebサイトやアプリも巧妙に作られていて、正規のサイトと見分けがつかないものも多いようです。被害や詐欺に遭わないように、私も気を付けるようにします。
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