中央区隅田川沿いでマニュアル撮影した夜景写真をシャッタースピード別に紹介

先日書いたこちらのブログ「佃公園から撮影した中央区界隈の無加工夜景写真」に続き、同撮影ポイントで撮影した夜景写真を、今回も紹介します。
前回と違うのは、今回撮影した写真は全て、「マニュアル」にて撮影したということです。前回紹介した写真は全て「オート」で撮影したものになります。
一眼カメラの「マニュアル」と「オート」による撮影写真の違いを、シャッタースピード別に説明していきます。
ちなみに今回紹介する写真は全て、無加工のものです。
マニュアル撮影とシャッタースピード
まずはこちらの写真をご覧ください。
- 絞り値f/8
- 露出時間25秒
- ISO感度100
にて撮影した、中央区の夜景の写真です。
「露出時間」というのが「シャッタースピード」のことなのですが、意味としては「シャッターを開いて閉じるまでの時間」のことを指します。
今回の「露出時間25秒」というのは、シャッターを開いてから閉じるまでの時間を25秒に設定した、ということになります。
この露出時間=シャッタースピードの違いが、どのような結果になるのかを実際の写真で見てみましょう。
露出時間=シャッタースピードの違い
まずはこちらの写真をご覧ください。
- 絞り値f/8
- 露出時間5秒
- ISO感度100
にて撮影した夜景写真です。露出時間を5秒にして撮影しました。
同じ場所から撮影した写真で、シャッタースピードを倍の10秒にして撮影したものを見てみましょう。
- 絞り値f/8
- 露出時間10秒
- ISO感度100
シャッタースピードを10秒にするだけで、先ほどの写真よりも明るく、そして滑らかな感じになりました。
シャッタースピードを長くするということは、それだけ光を長く多く取り入れることに繋がります。そうすることで夜でも明るく鮮明な写真を撮影することが出来るようになります。
また今回のように、水面が映り込むような場合は、波の動きも長く写すことになるので、それだけ凸凹な面が少なくなり滑らかな面となります。
露出時間=シャッタースピードを30秒に設定
それでは次に、露出時間=シャッタースピードを30秒に設定して撮影した写真を見ていきましょう。
設定は全て、
- 絞り値f/8
- 露出時間30秒
- ISO感度100
となります。
露出時間=シャッタースピードが30秒になることで、今回のように雲と水面が同時に映り込むような写真では、
- 雲の動き
- 水面の動き
をとても滑らかに写し出すことができます。
また光を長く多く取り込むことで、光彩もより明るくより鮮やかに、そして鮮明に写し出すことができました。
高層ビル群の窓の明かりはもちろんですが、橋の上の街灯やビル屋上の赤いランプですら、その存在感を確実に放つほどの明かりを灯しています。
水面に反射して映る光も存在感がありますが、雲もうっすらと反射させることができるのが、露出時間=シャッタースピードを長くすることのメリットですね。
余談ですが、例えば橋の上の街灯が実際にこれだけ明るいと、肉眼ではきっと眩しいに違いありません。
隅田川では日々遊覧船を見かけることが出来るのですが、この写真はその遊覧船が進んでいる様子を、露出時間=シャッタースピードを長くすることで軌跡のように写し出した写真です。
このような写真をよく見かけるのは、交通量の多い交差点で道行く車のランプを、軌跡上にした写真でしょうか。
このような写真を撮影するためには、カメラがブレないように三脚を用いたり、どこかに置いて固定する必要があります。
夜空の月やそれが水面に映っても、通常はここまで明るくはありません。
これももちろん、露出時間=シャッタースピードを長くすることで、月の明かりを長く多く取り入れた結果です。
露出時間=シャッタースピードを長くすることで得られるメリットは、
- 明るくなる
- 滑らかになる
だけではなく、写し出す場面をまるで切り取ったかのように、静かで、繊細に、写真にすることが出来るという点ではないでしょうか。
まとめ
いきなりですが、最近のスマートフォンはAndroidやiPhone関係なく、搭載されたカメラで撮影するととても綺麗な写真を撮ることができますね。
スマートフォンでの撮影のいいところは、
- いつでも
- 気軽に
- しかもある程度綺麗に
写真を撮ることができるところだと思います。
それでも一眼カメラでの撮影、特にマニュアル撮影や夜景の写真撮影に少しでも慣れてくると、スマートフォンでは実現できない写真を撮影できることに気付きます。
そして一眼カメラでの撮影がより楽しくなると同時に、新しいレンズが欲しくなったり、同じ場所でも様々な設定で撮影したりと、どんどんと欲が出てくるようにもなります。
そういった点が、私のような一眼カメラ初心者でも日々撮影に出かけたり、こうしてブログにすることで発信したりと、よりアクティブになれるきっかけにもなっています。
これからも、よりよい風景よりよい場面を切り取ることができるように、そしてもちろん楽しむことを忘れないように、一眼カメラを持ってどんどん外に出てみようと思います。
写真集
今回紹介した写真だけを掲載した、こんなページも作ってみました。良かったら見てみてください。
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