11月1日はソニーがMDプレイヤー1号機「MZ-1」を発売した日

ソニーと言えば、ウォークマンですよね。
以前にも、7月1日はウォークマンの日という記事を書きました。
今日11月1日は、ソニーがMDプレイヤーの1号機を発売した日です。
11月1日はソニーがMDプレイヤーを発売した日
1992年の11月1日、ソニーが初となる、MDプレイヤー「MZ-1」を発売しました。
最近では見かけなくなったMDプレイヤーですが、あなたは、MDプレイヤーをご存知ですか。そもそもMDってご存知ですか。
MDとは
MDとは、「ミニディスク」と呼ばれるもので、1992年にMDプレイヤー「MZ-1」と合わせて、ソニーが発売した音楽記録用の媒体です。
見た目は、四角いプラスチックの中にCDを小さくしたような、丸いディスクが入っているという感じですね。
この周りの四角いものはカートリッジと呼ばれ、このカートリッジがあることで、CDに比べて傷やほこりがつきにくくなっていました。
MDには
- 再生専用ディスク
- 録音用ディスク
- ハイブリットディスク
の3種類が用意されていたようです。再生専用や録音専用は、今のCDを思い浮かべると分かりやすいですよね。
再生専用ディスク
再生専用とは、そのままの意味で再生するだけのディスクです。今は、アイドルのCDやK-POPなどのCDを買っている人も多いのではないでしょうか。実はMDも今のCDと同じように既成曲が入ったメディアとして売られていたことがあります。(なんとオリコンチャートまで用意されていたとか。)
しかし、MD=録音用と認知されていたため、あまり知られていなかったようです。また、音質もCDに比べて落ちるため、購入する人は少なかったようです。
録音用ディスク
MD=録音用と思われるほど、認知度が高いディスクです。CDなどに入っている曲をコピーして持ち出すために使用している人が多かったようです。60分、74分、80分と、年々録音できる時間が伸びたため、たくさんの曲を入れて持ち運ぶことができました。また、CDよりも小さく、壊れにくいといった面が親しまれました。
ハイブリットディスク
ハイブリットディスクとは、再生用ディスクと、録音用ディスクの両方を併せ持ったディスクです。どんな風に使っていたのか気になりますね。
MDプレイヤー
既成曲が入ったMDやCDに入っている曲をコピーしたMDを再生するためにはプレイヤーが必要ですよね。そこで、ソニーは、ディスクの発売と同時に、MDプレイヤー「MZ-1」を発売しました。
「MZ-1」は再生と録音ができるMDプレイヤーで、当時の価格は7万9800円ととても高額だったそうです。そのため、あまり普及には至らなかったそうですね。
MZ-1の特徴としては、
- 0~9のボタンがついており、曲が選びやすい
- 電池が本体の3分の1ぐらいある
- 1時間しか再生できない
- 一応、持ち運びができる(重量520g)
- 当時普及していたカセットテープよりも音はいい
好きなアーティストの曲をまとめて持ち運んだり、友達と録音したりして遊ぶにはとてもよかったそうですが、中々実用的ではなかったようですね。
CDに変わるメディアになると思われていたが…
ソニーから、MDプレイヤーが誕生したことで、今まで使われていたCDに変わるメディアになると思われていたようです。発売したソニー自身もそう思っていたようですね。
音楽メディアはMDが登場する1990年代に至るまでにも、円盤レコード、LPレコード、カセットテープ、CDと、次々に新しいメディアへと変遷してきました。なので、新しくMDが登場したときにも、CDからMDへ変わる時代が来たと思われたようです。
しかし、MDにメディアを焼くよりもCDに焼く方が安く済む、音質がCDよりも落ちる、録音用としての認知しかないなどの理由から、普及には至らなかったそうです。
CDに変わる大発明と思われたMDも思っていたような結果はでませんでした。
今はもう見ることはなくなったMDですが、この失敗?があったからこそ、その後、SDカードに音楽を保存するようになったり、音楽をダウンロードして聴けるようになったりと、時代が変化してきたのではないでしょうか。
もう見ることがなくなった音楽用記録媒体ですが、若い人にもMDというメディアがあったということを知ってほしいですね。
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