5月17日は世界電気通信および世界情報社会の日

今日の記事は、みなさんが常日頃から、そして今この瞬間もお世話になっている「電気」と「情報」のことについて、書いていきたいと思います。
世界電気通信の日とは
今日5月17日は、「国際電気通信連合(ITU)」が1968年(昭和43年)に「世界電子通信の日」と定めました。
5月17日に定められた理由としては、「国際電気通信連合(ITU)」の前身である「万国電信連合」が1865年5月17日に発足したからです。
電気通信とは
電気通信というのは、電気的に画像や文字などの信号を伝える通信の事です。
電気通信事業法では、「通線、無線その他の電磁的方式により、符号、音響または映像を送り、伝えまたは受け取ること」と定義しています。この技術によって、コンピュータや携帯電話、テレビなどの機器が結びついているのです。
基本的な電気通信は以下の3つの要素からなります。
- 送信機…情報を信号に変換する
- 伝送媒体…送信機で変換した信号を運ぶ
- 受信機…電子媒体が運んだ信号を受け取り、利用可能な情報に変換する
また、信号にはアナログとデジタルがあります。それぞれが扱うデータには、以下のような違いがあります。
- アナログ信号:連続的なデータを扱う
- デジタル信号:段階的なデータを扱う
そして現代の電気通信には、
- 電話
- ラジオ
- テレビ
- インターネット
- LAN
などがあります。
どれもみなさんが、常日頃から利用しているものばかりではないでしょうか。
世界情報社会の日とは
2005年11月に開かれた世界情報通信サミットで、「世界電気通信の日」と同じ5月17日を「世界情報社会の日」とすることが決定されました。
情報社会とは
情報社会と言う言葉は、1960年代後半から社会に取り入れられるようになりました。
情報社会とは、
- コンピュータによる情報処理
- 通信メディアによる情報伝達
によって、大量の情報が常に生産、蓄積、伝達されている社会の事を指します。
生活をするのがやっとだった時代では作物に価値があり、戦時中は軍事力に価値があり、その戦争が終わるとお金が大切にされてきました。
そして現代。インターネットが普及すると、お金と同様「情報」にも価値があるとされました。
今では、お金よりも情報に価値があると言われることもあり、多額のお金で情報を購入する企業も出てきています。
そんな現代こそが、「情報社会」と呼ばれているのです。
情報社会のメリット・デメリット
現代の日本は「情報社会」と言われていますし、日本に住む人であれば誰もがその言葉と意味に納得もするでしょう。
そんな情報社会になったことで、人々は今まで出来なかったことが出来るようになりました。それはメリットであると同時に、デメリットでもあります。
情報社会のメリット
例えば電話による通話ですが、持ち歩くのに便利な携帯電話が普及したことにより、いつどこにいても、遠く離れている人とでも、連絡が取れるようになりました。
携帯電話がスマートフォンになってからは、通販サイトで簡単に買い物ができるようになり、雑誌やニュースなどもスマホで見られるようになったため、いつでもどこでも様々な情報が手に入る時代になりました。
また国際的な規模では、世界各国とのやりとりも簡単かつスピーディーに行えるようになり、貿易なども急速に発達しました。外国間の貿易の情報を、日本のニュースで頻繁に取り上げられているのを目にする機会も多いのでは無いでしょうか。
情報社会のデメリット
先に挙げたようにいい事ばかりではありません。デメリットも多くあります。
スマートフォンやパソコンといった、画面を通してやり取りすることが多くなったことで、直接会うとコミュニケーションが上手にとれない人が出てきているようです。
また、情報に価値がある時代になってきたため、「価値があるであろう情報を盗みだし、その情報を売る」という行為も多くなってきました。知らない間にウイルスに感染したり、不正なURLにアクセスすることで情報を抜き取られるという被害も、多くなってきています。
インターネットやテレビを通して、情報メディアに触れる機会が多くなったことで、情報への依存がとても高くなってしまい、その情報が本当か嘘なのかを判断出来ないという人もたくさんいることでしょう。
例えば、地震が発生した際の災害情報や支援を必要とする人たちの間違った情報が流れてしまったり、パニックを招くような嘘の情報がSNSで瞬く間に拡散されてしまったりと、迷惑どころか人命に繋がってしまうような事態すら発生しています。
世界電気通信および情報社会の日
- 世界電気通信の日
- 世界情報社会の日
上記2つの記念日を合わせたのが、今の国際デーになっている、「世界電気通信および情報社会の日」です。
この2つが合わさったのは、「情報社会の日」が定められた2005年の翌年である2006年の、ITU全権大使会議でのことです。世界中の国とより早く、より正確に連絡を取る手段として、電気通信と情報の普及・理解を深める日として定められました。
さいごに
改めて、今日5月17日は世界電気通信および世界情報社会の日です。
この機会に、情報社会との付き合いかたや電気通信機器の使い方を、振り返ってみるのもいいのではないでしょうか。
情報社会の波に飲み込まれてしまわないように、自分自身で正しい選択が出来るように、生きていこうと考えさせられました。
あなたにオススメの記事